海外旅行に必ず必要なのがパスポート。自分のパスポートを持っているとなれば気分も盛り上がってきますね。パスポートは身分証明書ですので申請には厳格な手続きが必要になりますが、しっかりと準備できればそこまで難しいものではありません。
パスポート発行の準備から実際の申請まで
パスポートを発行してもらうには窓口に出向いて申請しなければなりません。まずはパスポートとはどんなものなのかを知っていただいた上で、実際のパスポート申請の方法を詳しく解説していきます。
そもそもパスポートとはどんなもの?
まずはパスポートとはどういったものなのかを確認しておきましょう。パスポートは各国がその国の国民に発行する身分証明書です。日本には一般的に使われる身分証明書を発行するという制度はありませんが、普段は運転免許証が身分証明書の代わりになっています。
しかしながら海外旅行先でその国の警察官などに身分証の提示を求められ、日本の運転免許証を見せたところでそれが一体なんのカードなのか海外の警察官にはわからないでしょう。こういったことがないように、パスポートは世界各国の人々が理解できるように同じ基準で作られた身分証明書なのです。
書式には世界標準である英語が使われており、サイズ等もほぼ同じような作りになっています。
パスポートを申請する前に
一般的なパスポートに種類などの違いはありませんが、有効期間は選ぶことができます。5年、10年の2種類の有効期間を選択でき、違いは手数料が5000円違うだけです。
パスポートの発行には1週間程度かかりますので出発前に余裕をもって発行されるように準備しておいてください。
申請は代理の方が行うこともできますが、その場合には代理申請書類や代理人自身の本人確認書類も必要になります。また、パスポートを受け取る際にはご本人が窓口に行く必要があります。
未成年の方(20歳未満の未婚者)が申請する場合は親権者が申込書に署名する必要があります。また、未成年の方のパスポートは有効期間5年のものしか選択できません。
住民登録をされていない都道府県でパスポートの申請を行う場合は住民票の写しなどが必要になります。事前に窓口にご確認ください。
パスポートを申請する場所(パスポートセンター)
パスポートの申請は各都道府県で受け付けています。都道府県の受付窓口が市役所内などの様々な行政施設にありますので最寄りの窓口をこちらから確認してください。
Link外務省 都道府県別申請窓口案内
申請に必要な書類等
申請には申請書、戸籍謄本、住民票の写し、証明写真、本人確認書類、手数料収入印紙などが必要になります。パスポートセンターやその施設付近ではこれらのものがすぐに入手できるように整備されていることが多いですので、本人確認書類(と印鑑)があればその場で申請が終わることもあります。
一般旅券発給申請書
申請書です。この申請書はオンラインでダウンロードすることができますが、窓口にも用紙が用意されています。申請書には5年用、10年用の2種類の有効期間ごとの用紙があります。記入する項目はそれほど多くありませんので、慣れていない方は窓口で用紙をもらって記入することをお勧めします。
この用紙の署名欄の筆跡がパスポート上に記載されるご自身のサインとなります。ご自身の筆跡を証明するものとなりますので、パスポートの為に新しいサインを作るのではなく普段から使用している漢字での署名をお勧めします。
戸籍謄本
申請の6か月以内に作成されたものが必要です。
住民票の写し
窓口によっては必要がない場合があります。
証明写真
縦45mm 横35mmで背景のないもの。6か月以内に撮影されたものなどの条件があります。申請窓口の付近で証明写真を撮れることが多いですので窓口の方に訪ねてみてください。
本人確認書類
マイナンバーカード、運転免許証など1点。あるいは学生証や健康保険証など2点が必要です。詳細については下記リンクの外務省のホームページで確認してください。
手数料
パスポート発行の手数料は収入印紙の形で支払います。手数料は次のようになります。
- 10年有効のもの 16000円
- 5年有効のもの 11000円
- 12歳未満の方(5年のみ) 6000円
収入印紙はパスポートセンターの付近(郵便局等)で購入できることが多いですので、申請時に確認しておいてください。収入印紙は発行されたパスポートを受け取る際に必要になります。
これらの情報については、詳細はこちらの外務省のwebサイトで確認することができます。
発行されたパスポートを受け取る
パスポートは通常、申請から1週間程度で発行されます。申請時に発行予定日が伝えられるはずですのでその日以降に申請したパスポートセンターへ受領者ご本人が行ってください。パスポートを受け取ったら個人情報等に誤りがないか中身を確認してください。
海外で入国する時に必要なパスポートの条件
海外の空港に到着した際には入国審査を受けなければなりませんが、この際に国によってはパスポートの状態を確認されることがあります。
- パスポートの有効期間が半年以上残っていること
- スタンプを押すページ(査証欄)に余裕があること
これらの条件を満たしていない場合は入国を拒否されることがあります。パスポートの更新やページの増冊はパスポートセンターでできますので海外旅行の前にはパスポートの中身を確認するようにしてください。
期限が切れたパスポートを更新(切替)したい。
以前取得したパスポートを使って久しぶりに海外旅行に行こうと思っている方も多いでしょう。パスポートの期限が切れた場合は更新する必要があります。更新することは手続き上「切替」と案内されています。
更新の手続き方法は新規発行と同じになります。費用も再度同じだけかかります。また、更新の際には古いパスポートを窓口に持っていき無効にしてもらう必要があります。更新は有効期限の1年前から行うことができます。