飛行機を使って日本国内旅行の予定を考えていらっしゃる方に、飛行機で移動する場合と、電車や高速バスなど他の交通機関で移動する場合の違いや考えておかないといけないことを解説しています。
飛行機と新幹線やバスの違いを知って旅行プランを決める
当サイト、kohlo.jpでは飛行機を使った旅行について解説を行っていますが、国内線の解説1つ目の記事では「その旅行に飛行機を使う必要があるのか?」という点からお話したいと思います。
日本では電車やバスなどの移動手段が発達しており、飛行機でなくてもかなりスムーズに移動できるようになっています。初めて行く旅行先へはもしかしたら飛行機を使わないほうが早く安く移動できるかもしれません。
もちろん、飛行機に乗ってみたい、という方には是非飛行機を楽しんでいただきたいと思いますが、初めて飛行機に乗ろうとしている方には飛行機を使う際のマイナスな点も知っておいていただきたいと思います。
飛行機と新幹線や高速バスなどの移動手段を比較する
飛行機はいまや一般的な交通手段ですが、他の交通手段と比較して少し使いにくい面もあります。ここでは飛行機という乗り物の特徴をいくつか挙げていきます。
移動速度が速い
上空では時速900km以上の速度で移動することができます。いまのところこれより速い民間の交通手段はありません。ライバルとなる新幹線は時速250kmから300kmほどとなっており、約3倍の速度差があります。速度が速いのはよいのですが、それを発揮できる場面が限られています。
長距離の国際線であればその速度でほぼまっすぐ飛んでいられるので速度が活かせるのですが、日本国内の移動の場合、例えば東京~沖縄でも3時間程度と時間が短く、ほとんどの場合はそれより短いことが多いためあまり速度を活かしにくくなっています。東京~大阪間の場合、実際の飛行時間は1時間程度しかなく、下記のような他のマイナス面も考慮すると近すぎる移動区間では飛行機はあまり選ばれなくなっています。
日本は比較的国土が広いため国内線が多く存在しますが、小さい国では飛行機の移動速度が速すぎるため国内線が存在しないような国もあります。
海を超えることができる
多くの島で構成されている日本の国土では、飛行機の海を超えて飛ぶことができるという点はとても重要になります。新幹線や高速バスでは移動できない離島は飛行機の重要な就航先となっています。ほかに海を渡ることができる交通手段は船しかありません。
地方の離島はリゾートなどの旅行先として選ばれることも多いため各航空会社が就航していますが、離島の空港は滑走路が短いことが多いため都市部の空港から直接移動することができない場合は乗り換えを行わなければならない場合もあります。
飛行機なら大きな荷物を運ぶことができる
旅客機には床下に大きな貨物室があり、スーツケースなどの旅行用荷物からゴルフバッグやサーフボードのようなものまで運ぶことができます。(予約時に連絡しておく必要があります。)こういった大きな荷物を運べるのは飛行機の大きなメリットです。高速バスではスーツケースサイズなら運ぶことができますが、新幹線ではスーツケースサイズの荷物でも置いておけるスペースは限られています。
空港にしか降りることができない
飛行機は空港以外に降りることができません。新幹線であれば在来線に接続されており乗り換えによってさまざまな目的地に移動することができます。高速バスであれば大都市から地方都市に細かく路線があります。
また、新幹線や電車に比べ地方路線の便数が少ないことが大きなマイナス面です。地方空港では1日に羽田、大阪からの便が数本だけのような空港もあり、地方空港から地方空港の移動は羽田経由になる場合が多く、乗り換えに時間がかかってしまいます。
空港で飛行機に乗るまでに時間がかかる
飛行機は空港に行ってもすぐに乗ることができません。空港に到着してから飛行機が離陸するまでには1時間半から2時間ほど時間がかかります。飛行機が到着したあとは、大きな荷物を預けているのであればそれが出てくるまでしばらく待たなくてはいけません。その場合は、飛行機を降りてから空港を出るまでに20分以上かかります。
自宅から空港まで移動するのに時間がかかる
一般的に空港周辺は飛行機の離発着のため騒音がはげしく、そのため空港は住宅地から離れた場所にあります。ご自宅からは空港へ移動するまでに時間がかかることが多いのではないでしょうか。もちろんこれはご自宅がどこにあるのかによってまったく変わってくる話なのですが、一般的には電車の駅や高速バスの発着地である地方都市よりも空港は遠いことが多いです。
到着空港から目的地まで移動するのに時間がかかる
ご自宅から空港までの距離は飛行機に乗ったことがなくてもなんとなく知っていることも多いと思いますが、旅行先の最終目的地とその周辺空港の距離はわかりにくいことが多く、事前によく調べておかないと、空港に着いてから宿まで移動するのに数時間かかってしまったという失敗談もよくあります。
航空券の料金は比較的安め
飛行機のメリットとデメリットを比較する上で最も大きな判断基準はその金額です。ここまでは時間的な面が多かったのですが費用面ではどうでしょうか。
飛行機の料金は新幹線と比べると概ね安くなっています。
もちろん行く場所やどういったチケットを買うのかによって変わってきます。航空券の料金というのは購入する時期によってもかなり変動しますので、定額料金である新幹線と比べると料金の幅がかなり広くなっています。また最近ではLCC(ローコストキャリア)の影響でLCCだけでなく既存の航空会社の料金もかなり安く購入できることも増えてきました。
料金面を最も重視するのであれば高速バスを使ったほうが安く移動することができます。ただ、飛行機で移動するほどの距離を高速バスで移動するとなるとかなりの時間がかかり、体への負担も大きくなります。こういった格安料金での移動をどう感じるかは個人の適性によって変わってきますので、ご自身の体に合わせて交通手段を選んでいきましょう。
このように、一見すると飛行機が一番良いように見えてもよく調べると新幹線や高速バスなどを使ったほうが良い例もあります。
特に、飛行機の移動は時刻表の時間よりも実際の移動にかなり時間がかかってしまうことがあるため、国内の旅行を計画するときは自宅を出発する所から目的地に到着する所まで一通りの移動手段とルートをチェックしてみてから本格的な予約へ進むようにするとよりスムーズに計画を進めることができます。