海外旅行では現地でなにをしますか?海へ行くなら水着が必要ですし、ハイキングするなら運動できる服装やシューズが必要ですね。あれこれ持っていきたい荷物をどのようにカバンに詰めればよいのでしょうか? ここではそんなカバンの使い分け方についてお伝えします。
荷物はスーツケース+鞄1つがお勧め
海外旅行のための荷造りではまずスーツケース(キャリーバッグ)の利用をお勧めします。スーツケースは海外旅行に最も適したカバンです。
スーツケース以外の選択肢としてはバックパック(大きめのリュック)があります。バックパックは旅行に慣れた方には使い勝手が良いもので、手軽に移動ができ荷物を預ける必要がないという点が魅力です。ですが今回は初心者向けの案内ですのでスーツケースのご利用をお勧めしています。
荷物の構成をどうするかはシーンに分けて考える必要があります。それが次にお伝えする「飛行機に乗るとき」と「現地で移動するとき」です。
機内持ち込み荷物と預け荷物について
飛行機に乗るときには荷物は二つに分けられます。それが「機内持ち込み荷物」と「預け荷物」です。預け荷物は飛行機の貨物室に入れて運ばれる荷物で、スーツケースなどの大きい荷物用です。機内持ち込み荷物は客室内の席の上側に設けられた収納棚や席の下に入れることができます。持ち込みできる荷物の大きさには制限があるため事前に確認しておく必要があります。大きさは各航空会社によって異なります。
空港に着いてチェックインカウンターへ行くと、航空券の発行と同時にここでスーツケースを預けることができます。預けたスーツケースは到着空港で受け取るまで触ることはできませんので、チェックインカウンターに並ぶ前に必要になりそうなものをスーツケースから出しておかなくてはなりません。
空港のロビーの床にスーツケースを開いて探し物をしている方をよく見かけますが、できればスーツケースに荷物を詰める段階でそういったことが起こらないように気を付けておきたいです。
スーツケースを預けたあとはパスポートや航空券を持ったまま空港内を移動することになります。機内で使う予定の快適グッズやカメラなども持ち運ぶことと思いますので、それに適したサイズのカバンが必要です。
預けたスーツケースは運がわるいと預けたまま無くなってしまったりすることがあります。あるいは何者かに中身を開けられてしまう可能性があります。そういったことが起こることは非常に稀なことなのですが、それでも、もしものことがありますのでスーツケースの中身は衣類などの無くなってしまってもよいものだけを入れておくようにしましょう。
逆に言えば、手持ちの機内持ち込み用のカバンには貴重品などの大切なものを入れておいたほうがよいと言うことです。
現地での荷物の考え方
さて、現地で観光をしている時には荷物はどうすればよいでしょうか?これは旅行のタイプによって若干異なりますが、ツアーバスで移動するような旅行ツアーの場合はスーツケースなどの大きな荷物は旅行会社におまかせすることができます。
スーツケースなどのほかに、日中必要になりそうな雨具、カメラ、化粧品、常備薬などを入れる手荷物用のカバンがあれば便利です。行く先々でスーツケースから荷物を取り出すようなことは他の方にも迷惑がかかってしまうので避けたいところです。
スーツケースごとご自身で移動しなければならない場合は、スーツケース+スーツケースの上にのせることができるカバン1つ、のスタイルが移動の際にも便利です。これ以上カバンが増えてしまうと市街地の移動がしにくくなり、体力的にもつらくなります。また、カフェなどに入る際には荷物の置き場がなかったり、別々の場所に置いておかないといけなくなり、保安上も不安があります。
つまり、身に着ける荷物と預ける荷物
以上のような理由から、スーツケースとそれに加えて普段の旅行でも使えるバッグ1つが海外旅行用の初心者向けの構成になると思います。手荷物用のバッグは観光地を歩き回っても邪魔にならないくらいの大きさのものをお勧めします。リュックサックも両手が使えて便利ですので1つの選択肢になると思います。
全体の荷物の量は日程や行先で変わってきますが、基本的には荷物は少な目のほうが旅行は快適になります。これは必要かな?もしかしたら使うかもしれない、というような物は実際には使わないことが多いでしょう。
もちろん初めて海外に行く方はそのあたりはまだ気にしなくてよいと思いますが、慣れてくるにつれて荷物の量は減っていきます。そのような点で「旅行者」の上達を実感できるようになるとそれもまた旅行の楽しさの1つかもしれませんね。